2年ぶりのファンミーティングが行われた翌日の3月5日、都内某ホテルにて、ジェリー・イェンの合同インタビューを行った。今回のインタビューは 6社合同で行うこともあり、各社が事前に用意した質問に順次答えていくかたちで行われた。
「おまたせしました」と通訳のサミュエル周さんと共に登場したジェリー・イェン。
椅子に座るとさっそくインタビューが開始された。
◆まず始めに、eじゃんにてファンの方からいただいた質問を紹介
Q: 甥っ子さんができてとても可愛がっているそうですが、どんな風に過ごしていますか?
ー「今はまだ喋れないが、本当に可愛いくて!たとえば僕がコマーシャルに出ているのを見ると分かるようだ。母親が僕の写真を見せると、ゆびを指して “これは叔父さんだ” と言う。ちゃんと識別ができるようだ」
ー「今はまだ喋れないが、本当に可愛いくて!たとえば僕がコマーシャルに出ているのを見ると分かるようだ。母親が僕の写真を見せると、ゆびを指して “これは叔父さんだ” と言う。ちゃんと識別ができるようだ」
そう答えると、日本語で「カワイイ」と言い、ニッコリ笑顔を見せた。夜泣きをする甥っ子に最初は慣れなかったそうだが、それでも可愛くて仕方ない様子。仕事や映画についての質問に真剣な表情で答える中、甥っ子の話に移ると急に表情が一遍、笑顔を見せながら答えているのがとても印象的であった。
Q: いろいろなボランティア活動をされていますが、今ファンと一緒にしたい活動はありますか?
ー「以前日本に来た時、ある孤児院を訪れ、サンタクロースに扮してプレゼントを配ったことがあります。 またこういうことができれば、皆さんと一緒にやりたい」
ー「以前日本に来た時、ある孤児院を訪れ、サンタクロースに扮してプレゼントを配ったことがあります。 またこういうことができれば、皆さんと一緒にやりたい」
そう答え、日本語で「こどもたち…」とつぶやいた。
まずは、昨日のファンミーティングについて。夜の会で岡山から来たファンとのクジラについての掛け合いが印象的だったようだ。毎回言えることだが、ファンに質問され、それに答える掛け合いがとても楽しいとのこと。また、難難病と戦っているにもかかわらずファンミーティングに来てくれたファンの方に力を貰い、励ますつもりが励まされたと語った。
現在撮影中の時代劇映画『花漾』の撮影エピソードでは、怪我をするほど危険なアクションシーンに挑戦しているということで、撮影に入る前にアクションに関 するレクチャーを受け、撮影現場でもプロのチームとをウォーミングアップをしながら体力の維持をしているとのこと。
撮影ではやはり怪我が一番大変なようで、小さな怪我ならいいが大きな怪我をしたら 撮影ができなくなるかもしれない、自分が下手に動くと相手も傷つけてしまう、そういった見えないプ レッシャーが大変だと話した。また、ワイヤーを使った撮影ではワイヤーが切れて病院に運ばれたことを明かした。
さらに、ゼロ・チョー監督について聞かれると、監督はとても良い人で自由にやらせてくれる、完成した映画を早く自分で観たいと話した。
ドラマ「華麗なる遺産~絢爛人生~」の撮影については、大変だった印象はなかったようだ。コミカルな要素が多い作品ともあり、現場では笑いながら楽しく撮影をした様子。自分はコメディーもやれると妙に自信がついたとのこと。
日本で演技をすることについて質問されると、機会があれば自分も試みたいが、どういう役を演じたいかまではまだ考えていないと答えた。日本にはプロフェッショナルな役者が多く、技術も優れているという印象を持っているようだ。
途中、「凄くいい通訳をしているね」と通訳の周さんに話す場面があった。周さんがなぜかと聞くと、みんな一生懸命にメモを書いているからだと笑っていた。このように、インタビュー中のジェリー・イェンは終止穏やかな表情で、またフレンドリーな印象であった。
ここで、避けては通れない質問、東日本大震災について。 被災地の様子をテレビで見て、常に前向きな姿勢でこの問題に対処し臨んで行く姿に力強さを感じた。 と真剣な表情で日本の印象を語った。また、ファンミーティング夜公演でファンが用意した、台湾に感謝する言葉が記されたプレートにとても感動したとのこと。さらに、義援金の額は台湾が一番多かったことについては、台湾の愛の心を誇り高く思うと話した。
震災後、手のひらにメッセージを書いて励ましたり、テレビで募金の受付の電話を黙々としてくれたりと、いちはやく支援活動を行ってくれた彼。ファンからの感謝の言葉を伝え、それに対してのメッセージをお願いすると、「むしろわたしが、皆さんに感謝しなくてはいけない。日本に来ると毎回、皆さん熱心に現場に駆けつけてくれる。僕が心から嬉しくて笑うと皆さんも笑ってくれる。そういった情熱を実感する。自分はまだ未熟で、プレッシャーがあると機嫌が悪くなったりもするが、皆さんの笑顔を見るとそれが全部ふっとんでしまう。とにかく凄く力を貰うのを今回も実感したんだ」 と語り、「よかった!(日本語で)」と笑顔を見せてくれた。
そして最後、演技をする上で最も大切にしている事について質問されると、「いまの自分は一生懸命努力している姿を皆さんに見せている段階であり、まだ演技について語る資格はない」という謙虚な答えが返ってきた。さまざまな役を演じてきている彼にとっても、ひとつの役をどう表現するかというのは奥が深く大変なことだという。そして、『花漾』の映画公開でジェリー・イェンの演技を皆さんに認めてもらえるよう、いま一生懸命頑張っていると話した。
インタビュー終了後は、各社フォトタイム。 撮影をする部屋に移動すると、先ほどとは違った顔つきの彼がいた。音楽にのせて表情をつくる姿は、さすがモデル出身といった印象。当日はあいにくの雨であったが、薄暗い外の風景や雨に濡れた窓ガラスをも素敵な演出に見せてくれるジェリー・イェン。寂しげに遠くを見つめる表情がとても印象的であった。
ジェリー・イェンさんをはじめ、関係者の皆様、ありがとうございました。